NBAの最近〜2020年4月〜
超久々なブログです。
新型コロナでNBAは中断となってしまいました。
NBAだけでなく世界中のプロスポーツが中断・中止になりました。
スポーツ観戦が趣味のため本当に寂しい毎日ですが、
また楽しく観戦できる日まで自粛で耐え忍びましょう。
中継がなくなってしまったのでいろんなニュースサイトでNBAの情報は仕入れます。
仕事が忙しくなりあまり情報は追えていない部分があります。
最近のNBAについて少し。リハビリがてら。
コービーの事故
もう3ヶ月前の1月ですが、コービーがヘリの事故により急逝しました。
私にとってNBAのヒーローは彼だったので本当に悲しかったです。
ニュースをみて職場で声を出してしまいました。
更に帰宅後ニュースと映像を見て普通に泣きました。
デローザンがベンチでポポビッチに慰められてるシーンなど、
他にもああいった選手がたくさんいたんだろうな、と感じました。
思い出すと、ちょうど私がバスケを初めた頃に彼がNBAに入って来ました。
ペニーやT-MAC、同期のAI、もちろんジョーダンが人気の頃でした。
元々Lakers好きだったのもあり、コービー好きになりました。
同級生達の中ではペニーとコービーが人気でしたね。
なんといってもアクロバティックで切れのあるドライブインからのダンク。
また、スタイルが良いというか、立ち振舞がかっこよかったですよね。
私はレジーミラーも好きだったんですが、コービーがすぐにダントツトップになりました。
直前まで娘さんとコートサイドによく来ていたのが亡くなってしまうなんて。
彼の突然の死で、自分もいつ亡くなってもおかしくないんだ、ということがすごい身近に感じました。
日々大事に、悔いのないように生きないといけない気がしました。
いつまでも彼のプレイは心の中に生き続けます。
アワード
話は変わって。
中断してしまったので様々なAwardsはどうなるのでしょうか?
このままだと再開は難しそうな気がしますが、、、
本来であれば、
日本的には「八村がオールルーキーチームに入るか否か?」
が注目だったのだと思います。
が、今回の中断でどうなってしまうのでしょうか?
私的には選出されると思っていました。
特にポジション的にあまり良い選手がおらず、
あらゆるスタッツでルーキーとしては好成績というのが評価されると予想していました。
アウトサイドはジャ・モラント、コビー・ホワイト、ケンドリック・ナン、RJバレットなどでしょうか?
インサイドではザイオンやブランドンクラーク、エリックパスカル、八村あたりで2名と思っています。
となれば、順当なのはザイオンと八村か、ザイオンは出場試合が少ないのでクラークかパスカルか?と思っています。
八村には是非、初の1stルーキーチーム入りして欲しいですね。
渡辺選手、馬場選手
主戦場がGリーグだった上記二名も注目でした。
渡辺選手は勝負の二年目。
Gリーグではもはやスター選手で40得点も記録しました。
一方NBAの出場試合では渡辺選手の良いところは完全には見せれない歯痒い試合が続きました。
来年は2wayの契約上同チームに入れないためハッスルではないGリーグのチームに所属するか、NBAに上がるしかありません。
Gリーグの活躍を見ると、サイズのある3&DとしてNBAでも生き残れる予感はします。
もう少し水に慣れる必要があるのでしょうか。
また、基本に忠実でチームプレイができ、ボールハンドリングも
まずまず良い3-4番として生き残る存在ではあると思うんですが、、、
本場のコーチ達がどう見るか、ですね。
馬場選手は後半にかけてすごい追い上げを見せました。
チーム内の序列でも当初ガーベッジタイムに出場していたのが
最終的にはスタメンをやるまでになっていました。
馬場選手はディフェンスとハッスルプレー、速攻と3ポイントでコーチたちを納得させていました。
特にディフェンスとハッスルが際立っているので、それだけでも試合に出れます。
これは日本の学生でもそうですね笑
「ディフェンスとハッスルをめちゃくちゃ頑張る」
これだけで試合に出す価値があります。
そこに終盤は3ポイントが加わりました。
馬場選手は来年も同チームで水に慣れればNBAにコールアップされることも可能な気がします。
もちろん渡辺選手同様、そこで少ないチャンスをしっかりモノにしなければならないのは、言うまでもありません。
ルディ・ゴベアの感染
一応オフィシャルには彼がNBA選手最初の感染者となっています。
しかし、これは実際にはわかりません。
無症候感染者の多くいる新型コロナウイルスでは他のだれかがゴベアに移した可能性もあるのです。
現地の記事などでは、批判するような記事もあり残念です。
会見での振る舞いは少し問題があったものの、感染してなければ何も言われなかった程度です。
また、彼がフランス国籍であることも取り沙汰されています。
初の感染者がアメリカ国籍の選手だったらこんなに騒がなかったのでは?
という主旨ですね。。。
ゴベアを庇いそういっている選手もいるくらいです。
日本でも徳島で他県ナンバーの車を煽ったり、傷つけたりしているというニュースが出たりしています。
「本当に怖いのはウイルスでなく人である」なんて言葉まで出てきました。
一人ひとりが本当にそうならないように、そんな心の闇を食う波に飲まれぬよう、
平常心を忘れずにこの現状に対処していくべきだと思います。
このことを忘れないよう日々大事に生きていきましょう。
また、忘れぬうちにブログ書きます。
読み返さずUPします。
2019 NBA FINALS 〜Game 2からGame 3まで〜
こんにちはkinoです。
Torontoで行われたNBAファイナル2戦は大変な盛り上がりでしたね。
Game 1は本拠地TORが攻め続け王者を見事ノックアウトしました。
Game 2はWarriorsが第3クオーターで得意のランを見せ突き放し、要所で主導権を渡さずにシリーズを1-1のタイに戻しました。
この記事ではGame 3までの現状のニュースをお伝えしようと思います。
クレイ・トンプソン:左ハムストリング肉離れ!!
MRI on Golden State Warriors All-Star Klay Thompson confirmed a hamstring strain and he will likely be questionable for Game 3, league sources tell @TheAthleticNBA @Stadium. Thompson will test body over next two days with hope to play Wednesday night.
— Shams Charania (@ShamsCharania) June 4, 2019
" クレイ・トンプソンはMRIを施行し、ハムストリングの肉離れと診断された。Game 3に関してはquesionableになるだろう。"
とのことです。
hamstring strain(左)に関してはmildという記述もいくつか見たため軽症とされているようです。
https://www.nbcsports.com/bayarea/video/klay-thompson-leaves-hamstring-injury-4th-quarter-game-2
スリーを打ちつつ少しファールを貰いに行ったような感じでしょうか。
リアルタイムではファール吹かれないな、と思いましたがよく見てみると自らコンタクトしに行っているようにも見えます。
この試合の序盤はトンプソンが得点を決めて均衡を保っていました。
また、トンプソンがいることでディフェンダーを外に引っ張れるため、中が自由に動けるというのもあり、Warriorsのバスケットには欠かせない選手です。
もちろん、Warriorsではエースキラーの役目もあるため、彼が出場できない場合チームにとってはかなりの痛手になります。
Klay Thompson on hamstring injury: "I don't see myself missing Game 3," per @ChrisBHaynes pic.twitter.com/q543ptwmRp
— Bleacher Report NBA (@BR_NBA) June 3, 2019
"Game 3に出れないとは思っていない"
と当の本人は語っているようで、もちろん出る気は満々のようです!
The #Warriors are optimistic that Klay Thompson will play through his hamstring strain in Game 3 vs. Raptors. #NBAFinalshttps://t.co/Lznlb9PBjd
— Warriors Nation (@WarriorNationCP) June 4, 2019
編集している間に最新情報が出てきました。
”Warriorsはトンプソンがプレーできるだろうと楽観的”とのことです!
色々な情報を見る限り当日まで不透明ではあるものの、「プレイは問題なさそうな状態」という印象を受けました。
ケボン・ルーニー:右肋軟骨骨折でファイナル離脱!!
お次はケボン・ルーニーです。
こちらは少し残念でファイナルは離脱になるだろうと報じられています。
Golden State Warriors forward Kevon Looney suffered a fracture in his collar bone and will be out indefinitely in the NBA Finals, league sources tell @wojespn. pic.twitter.com/rQT0XdnrmF
— SportsCenter (@SportsCenter) June 4, 2019
"ケボン・ルーニーは鎖骨骨折(→肋軟骨へ訂正?)を受傷し、NBAファイナル離脱の可能性もある"
受傷部位は右第1肋軟骨です。
non-displacedということで転位はないのであるものに比べると軽症なのかな?という印象はあります。
ルーニーは当初レントゲン検査異常なしで胸の打撲だろうとアナウンスされました。
その後、本拠地に戻りMRIを施行したところ骨折が判明した、とのことです。
Unfortunately, looks like the previous report was incorrect and Kevon Looney will remain sidelined for the rest of the #NBAFinals. Get well soon, Kevon! 🙏 #Warriors #DubNation pic.twitter.com/ESbHs3mvni
— Warriors Nation (@WarriorNationCP) June 4, 2019
ルーニーはC/Fとして年々実力を付けWarriorsには欠かせない選手になっています。
走れるセンターとして、アリウープのフィニッシャーとして、時にはミッドレンジも決めます。
ファイナルを最後まで戦えないのは本人にとって大変悔しいでしょうが、今は治療に集中して早い回復を願っています。
オバマ元米大統領現る!!
Barack Obama Wore a Killer Leather Jacket to the NBA Finals https://t.co/nBrJoryclt pic.twitter.com/uyj3tHKjhN
— Sprao (@SpraoNews) June 4, 2019
こちらは少し微笑ましいニュースです。
Game 2には多くのセレブが観戦に来ておりテレビでも映されていましたが、なんとオバマ元大統領も来てしまいました。
大統領の頃からNBA好きで度々出てきていましたが、コミッショナーのお出迎え付きで登場です笑
ひとまずここまで!また、新情報があればUPします!
2018-19 NBA FINALS展望〜RaptorsのXファクターは!?〜
とうとう明日2018-19のNBAファイナルが始まりますね!!
西は期待通りGolden State WarriorsがKD・カズンズ不在の中、危なげなくカンファレンスファイナルを勝ち上がりました。
東はレギュラーシーズン無双状態だったBucksのアデトクンポを抑え、Tronto Raptorsが初のファイナル進出を決めました。
ファイナルはWarriors有利と言われている中でRaptorsの救世主となり得るいわゆる「Xファクター」になりそうな選手を解説していきたいと思います。
Xファクターとは
Xファクターを辞書で調べると(goo辞書)
1. 決め手(となる要素)
2. (成功するのに必要な)特別な才[特質]
と出てきます。
近年のNBAではプレイオフのシリーズにおいて持っている選手という意味合いで使われることが多いです。
思い出されるのは
2013-14にSpursが優勝した際のカワイ・レナードや
2014-15にWrriorsが優勝した際のアンドレ・イグダラが私の中では代表的なXファクターというイメージです。
ちなみにこの二人とも、ファイナルでレブロンを抑え、かつ得点も挙げたことでFINAL MVPに選ばれています。
また、MVPではありませんでしたが、2015-16にCavsが優勝した際のデラベドバもXファクター感がありました。
この様にXファクターとは、いつも(レギュラーシーズン)以上の働きをしてチームを勢いづけた選手と考えます。
近年では、Xファクターが現れたチームが優勝しています。
シリーズの展望を語る上でも外せない話題です。
つまり、持っている男が現れたチームが大波を引き寄せるということです。
バスケットは流れのスポーツで20点以上離れていても、一つの大きな流れで逆転することも可能です。
NBAファイナルという大舞台で優勝を引き寄せるXファクターはRaptorsにはいるでしょうか?
まずは、今シーズンのRaptorsの陣容をおさらいします。
今年のRaptorsの陣容は?
今季のRaptorsは言うまでもなくレナードが加入したことが大きい変化です。
エースとしてチームを支えていたデローザンとのトレードで加入してきました。
そしてレナードは今プレーオフ、キャリアハイライトと後に語られても不思議ではない程のパフォーマンスを見せています。
カンファレンスセミファイナル最終戦のブザービーターや、カンファレンスファイナルの勝負強さはジョーダンを彷彿とさせるほど神がかってました。
また、マルク・ガソルが途中加入したことも大きいです。
ときにアデトクンポを守る程の上質なディフェンスができ(やられることも、、、)、3P が決めれ、パスもできる。
現代のNBAでビッグマンに求められる要素を多くもっています。
また、他にもMIP候補のシアカムやいぶし銀のスナイパー・グリーンがいます。
そして、それら強者達を束ねる司令塔として、Raptorsとともに成長してきたカイル・ラウリーがいます。
今年のRaptorsはシーズンをこなす内にお互いフィットし、バランスの取れた先発陣となりました。
しかし、先発陣はすでにそれなりの働きをしていて、劇的な活躍をする余地はないように思えます。
つまり、その先発陣に代わりベンチから出てくる選手たちがXファクター候補と考えています。
Xファクターは誰か?
ずばり、ここまでのシリーズを見ていて筆頭候補はFVVことフレッド・ヴァンブリードではないかと思います。
カンファレンスファイナルでも大活躍し、3P%に関してはご覧の通りチームTOPでした。
3P成功数もラウリー(20本)に次ぐ2位(16本)です。
3P%は57.1%と驚異的で、決めるシーンもここぞという場面で決めたり、連続で決めたりと数字以上に目立っていた印象です。
ボールを持った瞬間の何かやらかす感が強く、持っている男の雰囲気がありました。
完全に私の主観です!笑
次点はノーマン・パウエルを推します。
得点面ではFVVを凌駕します。
ご覧のようにカンファレンスファイナルの得点ではチーム4位の平均12.3ptsです。
しかし、時間あたりの得点に直すとレナードが0.72pts/min、ラウリーが0.51pts/min、シアカムが0.395pts/min、パウエルが0.54pts/minとラウリーを凌ぐ得点力になります。
時間あたりの得点力はレナードに次ぐチーム2位ですね。
FG%もラウリー、FVVに次ぐ3位45.6%と高水準です。
ちなみにレナードは4位44.2%です。
それではこの二人に関して掘り下げます。
フレッド・ヴァンブリード(FVV)
FVVはウィチタ州立大学出身の25歳のPGです。
同大学のアシスト記録を保持しています。
2016年にドラフト外でRaptorsに加入しました。
1年目はGリーグが主戦場でしたが、徐々にNBA出場も増え入団以降得点を順調に伸ばしています。(1年目37試合2.9pts、2年目76試合8.6pts、今季64試合11.0pts)
私が彼を推す理由は他にもあります。
FVVはなんとBucksとのシリーズ中(2019年5月20日)に第1子の男児が生まれたそうです。
実際それまでのプレーオフ15試合はわずか8本しか3Pが決まらず、8/41 (19.5%)と不振にあえいでいましたが、お子さん誕生後爆発(ファイヤー!!)しました。
彼自身もそれまで奥さんとお子さんのことが気がかりだったことを述べています。
人生の大事な局面を迎え乗り切ったFVVはファイナルでも爆発(ファイヤー!)するに違いありません!!
ノーマン・パウエル
さて、一方ノーマン・パウエルは名門UCLA出身の26歳です。
193cmとややサイズは小さいですが、SGとSFをこなします。
2015年ドラフト全体46位でBucksに指名され、その後2017年1巡目指名権とグレイヴィス・ヴァスケスとのトレードでRaptorsへトレードされます。
同年のSummer Leagueで活躍し、ルーキーで唯一のAll-NBA Summer League First Teamに選出され注目されました。
その後、主力の怪我も重なりルーキーシーズンから出場時間を与えられました。
30得点のシーズンハイ、イースタンカンファレンスのRookie of the Monthなども受賞しました。
2017年のオフには4年総額$4,200万の契約を結びました。
今シーズンは11月のJAZZ戦で左肩亜脱臼の重傷を負い、21試合欠場しましたが、1月に復活を遂げています。
パウエルの良さは、短時間でもとりあえず点を取ってくることだと思います。
出てる間はひたすらにボールを欲しがってる感じが出てます。
まさにベンチに一人はほしいタイプの選手です。(↓は代表格ルー・ウィリアムズ)
得点パターンも、ドライブからの難しいサーカスショット、オープンの3Pなどswingmanに必要な要素を備えています。
今シーズンはレギュラーシーズンこそ60試合8.6ptsだったものの、カンファレンスファイナルでは6試合で12.3ptsと調子を上げてきています。
更に調子を上げていけば、一世一代のファイナルという大舞台でNorman "Playoff" Powell が輝く姿が見れるはずです!
以上!
王者Warriorsに対するRaptorsのXファクターに関して解説しました。
下馬評ではWarriorsの3連覇は固いと言われていますが、Raptorsも黙ってやられる訳がありません。
明日からのNBAファイナルではXファクターの出現も気にしつつ観戦すると、また一つNBAファイナルが面白くなること間違いないでしょう!
ネーミングライツとNBAでの契約について調べてみた。
2000年代初頭、日本のJリーグやプロ野球の本拠地で企業名が入ったスタジアムや球場が一時期話題になったのを覚えていますか?
2005年に横浜Fマリノスのスポンサーである日産自動車がネーミングライツを取得し、名称が変更されました。
現在では「日産スタジアム」の方がすっかりお馴染みですね。
広島東洋カープの「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」も同様かもしれません。
他にも、ネーミングライツを取得されているスタジアムや球場は一般的になってきました。
NBAでも現在はほとんどのアリーナにネーミングライツを取得した企業名が入っています。
このような現状でネーミングライツの歴史、NBAでの契約料、どのような企業が取得しているのか?
色々と気になってしまったので、今回はNBAにおけるネーミングライツについて調べました。
そもそもネーミングライツとは?
ネーミングライツ(Naming Rights)は、
駅や通り、広場、建物、文化ホールなどに時の権力者や寄贈者、寄付者が自身の功績を残すために行われる様になった、と言われています。
現代では病院や大学、スポーツ施設にまで広がっています。
昔は個人の名前が使用されることが多かったネーミングライツですが、
現代においては第3者企業が年間契約料を支払い取得することが多くなりました。
施設にとっては年間契約料収入で施設の維持・管理・運営がしやすくなります。
その一方で取得企業の不祥事や業績悪化でイメージダウンにつながるリスクもあります。
取得企業にとってはTV中継、SNS、口コミなどで企業名が露出が増える為、宣伝効果が見込まれます。
ただし、五輪や国際大会の一部では大会規定により、ネーミングライツが使用できないことがあります。
その際には施設の正式名称を使用するか、正式名称にネーミングライツが使用されている場合は別名を使用することになります。
例えば来年の東京五輪では味の素スタジアムは東京スタジアム、ひとめぼれスタジアム宮城は宮城スタジアム、日産スタジアムは横浜国際総合競技場として使用されることが現時点で決定しています。
スポーツの世界のネーミングライツ
スポーツの世界では、ネーミングライツは大会名にスポンサー名を冠することから始まりました。
確かに、公営競技やゴルフ、サッカー、競技を問わず様々な大会でよく見られます。
例としては競馬のNHKマイルカップ、ゴルフのダンロップフェニックス、サッカーのキリンチャレンジカップなどが挙げられます。
スポーツ施設のネーミングライツに関しては、アメリカのMLBボストン・レッドソックスのフェンウェイ・パーク(Fenway Park)が最も古いとされています。
これはオーナーの会社が"Fenway Realty"であったためオーナーが広告効果を狙ったと言われています。(Fenway地区でもあったため諸説あります)
↑フェンウェイ・パークは左翼のグリーン・モンスターがあまりにも有名!!
その後、施設所有権のない第3者がネーミングライツを取得したのは、1973年のアメリカまで遡ります。
初めての事例はNFLのバッファロー・ビルズの本拠地を、リッチ・フーズ社が「リッチ・スタジアム」としたのが始まりとされています。
もちろん広告効果を狙っての取得で、新たな広告概念として知れ渡りました。
その後、同名は25年間に渡り使用されました。
1999年からはNFLチームオーナーの名にちなみRalph Wilson Stadiumへ
2016年からはNew Era Cap companyがネーミングライツを取得しNew Era Fieldに変更されています。
実際のネーミングライツ契約料
では、日本の事例でネーミングライツの契約料を見てみましょう。
日産スタジアムは年間契約料4億7,000万円、
MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島は年間契約料3億円と高額です。
しかし、SNSやTV、口コミ、日常会話での露出を考えると
大きな広告効果を生むと言われています。
また、そのチームのファンにとってはネーミングライツを取得している企業に
親しみをもってくれるという、副次効果も生んでいると言われています。
NBAのネーミングライツ
では、ようやく本題のNBAのネーミングライツをいくつか見ていきましょう。
現在、圧倒的高額の契約はTronto RaptorsのScotiabank Arenaです。
(以下million=100万をMと表します)
1. Tronto Raptors:Scotiabank Arena
その契約額はスポーツ界史上最大のネーミングライツとも言われており20年契約で総額$800 Mです!!
年額に直すと$40 M(約44億円!!)なので他を圧倒する高額契約になります。
しかし、これには少しカラクリがあります。
Tronto RaptorsはNBA唯一のカナダを本拠地にしたチームです。
今年は創設24年目にしてNBA Finalへの初進出も決定し、ノリに乗っています。
ファンがとても熱く、プレーオフでもホームでの声援はチームに勢いを与えていました。
なんとScotiabank Arenaはカナダで大人気のTronto Maple LeafsというNHLのチームの本拠地にもなります。
NHLのシーズンはレギュラーシーズンが10月〜翌年4月、その後プレーオフが6月頃まで、とほぼNBAと丸かぶりですが、、、
しかも、Maple LeafsはNHLでも人気チームのため集客力、広告力も絶大です。
また、カナダではNBA以上にNHL人気は絶大なためこのような契約に至ったのでしょう。
2. Golden State Warriors:Chase Center
次はNBA単独のArenaで最高額のWarriosのChase Centerです。
現在のNBAで人気、実力ともにNo.1のチームがネーミングライツの契約金でもNo.1でした。
※こちらは現在建設中で画像はイメージ画像です。
Chase Centerは来シーズンから使用される予定で、建設真っ只中です。
こちらの契約額も超高額で25年総額$300〜400 Mと言われています。(正確な数字は不明)
年額にすると$12〜16 M(約13-18億円)となります。
現在、本拠地として使用されているOracle Arenaは1966年開場で今シーズンでその役目を終えます。
今シーズン(2018-19)のファイナルはRaptorsとの対戦が決まりました。
長い歴史のあるOracle Arenaで有終の美を飾ることをチーム一丸となって目指していることでしょう。
Finalが楽しみですね!
2. Atlanta Hawks:State Farm Arena
昨年Arenaを一新し年間$ 8.75 M(約9.5億円)とトップクラスの契約料で20年間契約しました。
3. Milwaukee Bucks:fiserv.forum
こちらも新アリーナということや、物価も上がっているせいかsmall-marketながらリーグ内でも高額の契約料を勝ち取りました。
年間$6 M(6.6億円)、20年契約という契約でした。
4. Brooklyn Nets:Barclays Center
2012年にNew Jesey NetsがBrooklynに本拠地を移転した際に建設されたのがBarclays Centerです。
少し冴えなかったNew Jersey NetsからJay-Zがロゴなどのデザインを手がけ、クールでおしゃれなBrooklyn Netsへと変貌しました。
それ以降、グッズの売上なども急伸し日本でもグッズを身に着けている人を見ることがあります。
25年総額$200 M、年額$8 M(約9億円)の契約を結んでいます。
このように、日本のネーミングライツに比べて市場規模も大きく、NBAは世界中でも中継されていることもあり宣伝効果は計り知れないほど大きく、その契約料は超高額です。
他のスポーツのネーミングライツ
他にも高額なネーミングライツがありますので紹介します。
1. New York Giants/New York Jets(NFL):MetLife stadium
こちらはNFLのNew York GiantsとNew York Jetsの本拠地であるMetLife Stadiumです。
25年総額$425-500 M 、年額$17-20 Mの超高額契約です。
しかし、これも前出のRaptors同様、2チームの本拠地として使用するため、単独チームに比べて高額になるカラクリはあります。
NBAでも同様にLA LakersとLA Clippersが2チームでStaples Centerを本拠地として使用しています。
ちなみに、Staples Centerは1999年に20年総額$120 Mの契約を結んでいます。
両チームの人気と街の規模からすると、現代の価値としては格安の契約料になっていると感じます。
今後、新しい契約を結ぶ際には更に高額になることが予想されます。
2.New York Mets(MLB):Citi Field
こちらはMLBのNew York Metsの本拠地Citi Fieldです。
20年総額$400 M、年額$20 M(約22億円)とまたまた超高額です!
単独チームとしてはかなり高額となります。
以上ネーミングライツに関して調べたことをまとめました!
こうやって見ていくと、やはりNew YorkやLAなど大都市のチームの本拠地が高額契約を得ていることが分かります。
また、以前までの契約料に比べると、近年のネーミングライツは高騰していっています。
その裏には様々な要因がある様です。
しかし、大きい要因としてはやはり、動画が動画配信サイトを通じて、画像はSNSを通じて世界中に広まりやすくなったことが言えると思います。
露出する媒体が増え、広告効果が年々増しているということですね!
現代の動画や画像の広がりの広さ・速さの凄まじさをエコノミスト達も評価しているということでしょう。
みなさんも次にNBAを見る際にはフロアなどにある、ネーミングライツ取得企業を気にして見てみると面白いかも知れません。
では、また次の記事で。
タイリーク・エバンスの事例からNBAのアンチ・ドーピングを調べてみた。
「Fair Pride」
TOKYO2020の日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の標語です。
近代スポーツを語る上で避けて通れないのが、ドーピングだと思います。
五輪はもちろんのこと各種プロスポーツでもリーグごとに様々な取り組みがなされています。
IND タイリーク・エバンス 2年間の出場停止!
5月17日Indiana Pacersのタイリーク・エバンスに2シーズン出場停止の処分が決定しました。
理由としては禁止薬物使用ということです。
チームも公式に
"We take these matters seriously and will reach out to
Tyreke to offer our support."
「私達はこの件を重く受け止めている。エバンスをサポートしていくつもりだ」
とコメントしています。
今回は処分以外の細かい情報はまだありませんが、
依存性薬物(drug of abuse)の陽性反応が出たようです。
今回はこの事件からNBAのアンチ・ドーピングの取り組みを調べました!
CBA101(NBA/NBA選手会団体交渉協約)
NBAとNBA選手会はCBA101という団体交渉協約を交わしています。
下画像が表紙です。
これには、
Ⅰ. サラリーキャップとそのルール
Ⅱ. Gリーグと2way契約について
Ⅲ. 税金に関して
Ⅳ. FAに関して
Ⅴ. 違法薬物に関して
Ⅵ. その他
という項目で30ページに渡り交渉協約が細かく書かれています。
これによると、
依存性薬物とはアンフェタミン、コカイン、MDMA、LSDなどが含まれています。
報道からは、これらいずれかの陽性反応が出たものと考えられます。
NBAのanti-drug
NBAとNBA選手会は1983年からanti-drugに対して取り組みを行っています。
以下、施行方法と罰則の抜粋です。
選手は1年間のシーズン中に4回、offに2回の抜き打ち尿検査を施行される。
加えて、1年間のシーズン中に2回、offに1回の成長ホルモンの血液検査を施行される。
尿検査では225種類以上の物質に関して検査が行われる。
検査はWADA(World Anti-Doping Agency)認証の最先端施設で施行される。
依存性薬物陽性が判明した場合、選手は最低2年の出場停止が課される。
能力向上物質の場合、1回目は25試合出場停止、2回目は55試合出場停止、
3回目は最低2年間の出場停止処分が課される。
上記を考慮すると、依存性薬物というのは一番重い禁止薬物になることが分かります。
また、禁止されている物質が225種類以上あるというのも驚きです。
様々なサプリメントや病気の治療薬にも禁止物質が含まれることがあります。
体に入るものに対して選手たちは相当気を使うことは有名です。
以前、日本でも他人から禁止物質を摂取させられた事件(パラドーピングといいます)
などがありましたが、同様の事件は世界中で散見されます。
プロリーグにおいて観客を引きつける理由の一つとして
競技の公平性が前提になるため、リーグ側も相当力を入れて取り組んでいる問題です。
NBA初のドーピング事例
では、NBA初のドーピング事例はどのようなものだったか調べました。
時代は1970年代までさかのぼります。
1974年、ドラフト全体25位でHawksに入団した
ジョン・ドリュー(John Drew)が初めての事例のようです。
ドリューはドラフト時の評価は低かったものの、
1年目からフォワードとして活躍し、その評価を覆しました。
結果として1年目はオールルーキー1stチームに選出されました。
2年目にはチームのエースとなりオールスターにも出場しています。
4年目にはチームを5年振りのプレーオフに導く活躍をしました。
82年にドミニク・ウィルキンスとの交渉権と交換でジャズへ移籍しました。
そのシーズン中にコカインの使用が発覚し治療の為、
シーズンの半分近くを欠場しました。
しかし、その翌年には見事復活し、カムバック賞を授賞します。
このまま克服するかと思われた、85年に再度薬物使用が発覚します。
デビット・スターンがコミッショナーとなり、
83年からアンチ・ドーピングに取り組み始めたリーグの中で問題視され、
リーグ初の永久追放となってしまいました。
当然、その後表舞台に戻ることはありませんでした。
近年のドーピング事例
さて、近年の例を見てみましょう。
近年ではO・J・メイヨ、クリス・アンダーセンが禁止薬物で
2年間の出場停止処分となっています。
O・J・メイヨはMEM在籍時の2010-11シーズン中にステロイドの陽性反応が検出され
10試合の出場停止処分を受けています。
その後、 移籍しMIL在籍時の2016年7月に2年間の出場停止処分を受けています。
この際に検出されたのが、エバンス同様依存性薬物でした。
現在、出場停止は明けていますが、問題児でもありNBAでは契約に至っていません。
プエルトリコアトレティコス・デ・サン・ヘルマンというチームに所属しています。
NBA復帰はあるのでしょうか、、、
クリス・アンダーセンは「バードマン(Birdman)」の愛称で有名な選手です。
全身のタトゥーが特徴的で、NBA入団後からもどんどん増えています。
彼はNOH所属中の2005-06シーズン中に依存性薬物の陽性反応で
2年間の出場停止処分を受けました。
2009-2010シーズンにDENに復帰し、控えセンターとして活躍しました。
2012-13シーズン途中からMIAに所属し、初のリーグ制覇を経験しました。
2016年12月に右膝前十字靭帯損傷を負い、解雇されその後復帰はしていません。
彼らの例を見ると出場停止処分が明けて実力があれば、
表舞台に戻ってくることはできるようです。
タイリーク・エバンス (Tyreke Jamir Evans 1989年9月19日生)
現在29歳のエバンスは2009年にメンフィス大からドラフト全体4位でKingsに加入。
2009-10シーズンの新人王に輝いたガードです。
この年の成績は平均20pts、5reb、5astを達成しています。
これは当時史上4人目の快挙でした。↓新人王受賞時
新人王受賞後はやや落ち目になり、移籍を繰り返していました。
昨シーズンはMEMで復活の兆しがありましたが、
今シーズンはINDで少しスタッツも落ち込んだのが原因にあったりするのでしょうか。
今シーズンは69試合で
20.3min, 10.2pts, FG 38.9%, 3P 35.6%, 2.9reb, 2.4astという成績でした。
今までの経緯と年齢を考えると復帰は簡単ではないと思いますが、
果たして彼の今後はどうなるでしょうか。
見守って行きたいと思います。
NBAのアイテム 〜FIBAとは違う公式球について〜
こんにちは〜、管理人のkinoです。
今回はNBAの公式球について解説します。
NBAの試合を見ていて
「あれ?なんかボール違う?」
と思った方はいませんか?
そうなんです!
NBAでは日本であまり使用されないSPALDINGのボールが使用されています。
日本の大会ではmoltenが多く、インターハイはMIKASAを使用しています。
(なんせスポンサーがNIKEでしたから、、、)
国際バスケット連盟(FIBA)ではmoltenを使用しています。
bjリーグでSPALDINGを使用していましたが、現在Bリーグではmoltenを使用しています。
SPALDING社
さてNBAに話を戻します。
NBAでは公式球として1983年からSPALDING社製を使用しています。
すでに30年以上の歴史があり、信頼が厚いことが分かります。
ちなみに世界で最初のバスケットボールを開発したのもSPALDING社で、これは1894年のことです。
そもそも、バスケットボールという競技自体がアメリカで1891年に
カナダ人教師のジェームズ・ネイスミスが考え出したルールが原型になっています。
SPALDING社は1876年に創立されたアメリカのスポーツ用品メーカーで、
彼はMLBのピッチャーでしたがSPALDING社を立ち上げ、
1878年から世界初のベースボールを開発し、MLBの公式球となりました。
その後100年は同社がMLBの公式球を作り続けました。
(現在はRawlings社に変わっています。)
また、1887年にはアメリカンフットボール、1895年にはバレーボール、
1930年にはゴルフボールなどを当時の世界初で開発しています。
スポルディングは事業に専念するため28歳の若さで野球を引退しています。
SPALDING社は現在ではNBAとNFLの公式球を作っています。
他にも多数のリーグの公式球を提供しています。
ボールの特徴
さて、次はボールの特徴です。
実はこのNBA公式球ですが、他の国際試合などで使用される7号球より
少し小さいことで有名です。
SPALDING 29.5 inces(6.5号球)
その理由は
「掴みやすくダンクなどの派手なプレーがしやすい!!」
という、まさにエンターテインメント最優先の理由です。
素晴らしいですね(笑)
実はNBAには同様の理由で、
一般的な国際ルールと異なる独自のルールがいくつかあります。
ほとんどが、ゲームを面白くする為や、エンターテインメント性を上げる工夫です。
それは、今後少しずつ当ブログで紹介していければ、と考えています。
さて、ボールの特徴ですが、少し小さいので他の7号に比べると軽くなります。
また、特に比較されるmoltenとの違いはグリップ性にあるようです。
グリップに関してはSPALDINGの方が滑りにくく、
moltenは滑りやすい、というのが言われているようです。
過去にBリーグやbjリーグの選手がその点に言及している記事がありましたが、
現在は見れなくなってしまいました、、、
ちなみにNCAA(アメリカの大学リーグ)は30 inches(7号球)、
WNBA(女子NBA)は29 inches(6号球) を使用しています。
これは日本の国際試合や、日本のリーグと同じ規格になります。
つまり、NBA選手がオリンピックやFIBAの大会に出る際には
ボールが変わるということになります。
しかも、SPALDING → moltenだけでなく、6.5号 → 7号にもなるということです。
少しアジャストが必要になりそうですね。
12面と8面
また、最近の大きな大会で使用されるmoltenのボールは
パネルが12面になっており、SPALDINGのものと異なります。
SPALDINGは伝統的な8面ですね。
12面パネルは指にかかりやすく、グリップ性が向上。
また、回転が分かりやすくなったことが大きな利点でした。
FIBAなどではより競技性を高めるために12面を採用しているようです。
SPALDINGのボールには画像右下に
"Adam Siver"
とサインが入っています。
いかがでしたでしょうか?
NBAで使用される公式球とその特徴、他の公式球に関しても簡単にまとめました。
これからもNBA関連のことを記事にしていきますので、よろしくお願いします。